理系の人間が「バカ」でも尊敬される理由
こんにちは、はらいかわてつやです。
◎数字を取り入れる
データとは本当に便利なもので、データを見ることで世の中の流れを読むことができ、そして将来を想定して行動することができます。
「データなんて自分には向いていない」
「数字を見ると頭がクラクラする」
という人もいるかもしれませんが、「データに強い」ことはあなたの評価を上げる材料となります。決して軽視することができないことなので、なるだけ多くの新聞や本を読み、データに強い人を目指しましょう。
ケネディ大統領は、どちらかといえば、感覚的・感性的なタイプの人間でしたが、データを軽視することはありませんでした。
経済の統計的な数字はドライな印象を受けるかもしれませんが、ケネディも演説において以下のように述べています。
しかし、経済および経済統計は、われわれ国民すべての生活記録であり、われわれが前進しつつあるか、停滞しつつあるか、あるいは後退しつつあるかを物語っているのである。 (「米経済報告演説」1963年8月13日ラジオ・テレビ演説)
この話からも分かるように、ケネディ大統領はデータを重視していたのです。
「この人はできる!!」と一目置いてもらうようになるには、会話の中で「数字」を挟むことです。
例えば「最近は自殺する人が多いですね」と話すのではなく、「年間の自殺者はおよそ3万人。交通事故で亡くなる人がおよそ5千人なので、自殺者の人数はその6倍にもなるんですね」と話したほうが、聞いている人は「なるほど」と納得し、「あの人は説得力があるキレ者だ」という印象を与えることができるのです。
◎どういう人が「キレ者」と判断されるのか
アメリカのオールド・ドミニオン大学のジェームズ・バスラーは氏は、以下のような実験を行いました。
統計的な数字が入った文章と、数字が入っていない言葉の説明のみの文章を作り、その2つの文章を学生292名に読ませ、その後「人は文章にどの程度説得されるか」という調査を行ったのです。
その結果、統計的な数字が入っている文章のほうが、説得力が圧倒的に高かった、という結果が得られたのです。
一般的には理系の人のほうが文系の人よりも「キレ者」な印象を与えることが多いです。それは、理系の人が、単に数字に慣れているため、会話の中でごく自然に数字を挟み込むことができるからです。
統計データに出くわしたときは、大まかな数字でいいので、その都度頭に入れることを習慣づけておくと会話の中にうまく数字を織り交ぜて話をできるようになります。
頭があまり良くなくても、数字を取り入れるとそれだけで「キレ者」な印象を与えることができるので、ぜひ実践してみてください。
はらいかわてつや