営業成績が良い人には意外と「口下手」が多い
こんにちは、はらいかわてつやです。
◎話下手は大きなメリット
リーダーに必要な基本的な資質には、言葉を使って人に勇気を与えたり、激励したり、奮起させたりすることがあります。
「そしたら、私は口下手なのでリーダーには向いてないです・・・」と落胆してしまう人がいるかもしれませんが、その必要はありません。
口下手ならば、行動で示せばいいだけです。
しばしば、「男は背中で語るものだ」という言葉を耳にします。どんなに口で上手いことを言ったとしても、行動が伴わなければそれはただの「口先人間」です。
むしろ口下手な人でもバカ真面目に行動を起こせる人のほうが、高い評価を得ることができます。
保険外交員を対象に行った調査では、契約高最上位のグループと再会のグループには口下手で内気な性格の人が多いというデータが得られました。そして、外交的で話し上手と言われる人は、真ん中の成績のグループに多かったのです。
口下手な人は、自分が話で人に勝つことはできないということを知っています。そして、そのハンディを補うためにマメにお客様のもとへ足を運んだり、気配りをするということを惜しみません。だから、お客様に好感をもたれるのです。
リーダーにも同じことが言えます。話し上手ならそれに越したことはありませんが、もし話すことに自信がなければ、その分誰よりも頑張っているという姿勢を示せばいいのです。
そうすれば、思いもよらない高い支持を受けることができます。
ケネディが演説で以下のように述べています。
われわれは、言葉ではなしに、行為を見守らなければならない。そしてまた、
われわれも、言葉ではなくて、行為で示さなければならない。
(「平和のための戦略」1960年1月までの演説集)
◎人は行動から受ける影響が大きい
ケネディ大統領は、ウィットに富んだ会話をすることを得意としていました。しかし、だからといって行動で示すことも忘れませんでした。「人は行動することで信用される」ということを熟知していたのでしょう。
現にケネディは、自分が深い愛国心をもっているということを、言葉だけでなく行動で国民に示しています。
ケネディが海軍に入隊したてのまだとても若かったころ、乗っていた船が大破してしまったそうです。そのとき、ケネディは、生き残っていた乗組員たちを励まし続け、自らカヌーを漕ぎ基地まで救助を要請しにいったそうです。新聞でも、そんなケネディを英雄として讃える記事が載ったそうです。
そのときのケネディの反応は「船が沈んじゃったから、ああするしかなかったんだよ。」と、とても謙虚だったそうです。しかしこのときの出来事が、のちの選挙戦で大きな役に立ったのです。
私たちは耳で聞いたことよりも、目で見たことに心を動かされる傾向があります。
「私は自分の会社に忠誠を尽くしている」
と言いつつも、実際は遅刻ばかりしているような勤務態度の人を見ると、行動のほうが目立ち
「あの人は会社に対する忠誠心が微塵もない」
と言われてしまうのです。
いくら甘い言葉で語ったとしても、それよりも行動で示すことのほうが、より効果的でずっと重要なことなのです。
このことは、ぜひ頭に入れておいていただきたいです。
はらいかわてつや