相性の合わない人脈は思い切って切り捨てろ
はらいかわてつやです。
◎新しい人脈が増えない理由
相性の合わない人や自分が苦手な人がどうしても付き合わなければならない人でなければ、思い切って「切る」という決断をすることも大事である。
人を「切る」ということは、罪悪感や後ろめたさを感じるかもしれないが、実を言うとそのような人脈は積極的に切ったほうがいいのだ。
社長の指示によりノルマとして毎年顧客の1割を切るということを課している企業がある。
たとえ嫌な相手であってもなかなか切ることができないのが人情であるが、この企業はあえてノルマとしているのだ。
しかし、顧客の1割を切ると新たな顧客を確保しようという気持ちが生じてくる。
ここで重要なのが、あくまで「1割」ということである。
切る相手は当然多すぎても少なすぎても問題なのである。
あなたの人脈の中にも、自分にとって得にならないどころか、逆に害を与えるような人脈
が混じっているのではないだろうか。
そこで、1年に1度ほどいらない人脈を切り捨てる大掃除をすることをお勧めする。
古い人脈に固執していると、新たな人脈ができずにあなたにとって不利益になってしまう。
ケネディ大統領も、必要に応じて要らない人脈は切ったほうがよいという考えを持っており以下のように述べた。
良心に従うとき、われわれが直面する犠牲がなんであろうとも、友だちや財産や安楽を失い、仲間の尊敬さえ失うことがあっても、われわれは進むべき道を決断しなければならないのである。 (勇気ある人々)
◎付き合う相手によってあなたまでダメだと思われる
周囲の人からあまり評判の良くない人との縁を切ると、あなたの評価が高まることにもつながる。
「あんなダメなやつとは縁を切って正解だ」ということだ。
人は付き合う相手によって、周りからの評価も変わってくる。
評判の悪い変な人と付き合っていれば、あなたの評価まで下がるのだ。
よって、付き合う相手を吟味することはとても大切なことなのだ。
その人と付き合うことによって生み出されるマイナスの部分が大きいと、少々利益があったぐらいではあなたにとって為にならないことを理解し、必要ならば関係を切ったほうがいいだろう。
アメリカのテキサス州ヒューストンのライス大学のマイケル・ヘブル氏は、実験によって、人の評価は付き合う人によって上下することが確認されている。
魅力的な人と付き合っていれば、あなたの評価も高まり、そうでない人と付き合っていれば、あなたの評価まで下がってしまうのだ。
すべての人と平等に付き合う必要はない。
人脈を断ち切るという勇気を持つことも時には大切なのだ。
はらいかわてつや