「何かやってくれそう」と周りに期待させよ

こんにちは、はらいかわてつやです。
◎期待されれば人は成長する
周りの人から期待されている人は、何事においてもぐんぐん伸びていきます。しかし、周囲からまったく期待されない人は、伸びることができません。これは心理学の研究からも明らかになっていることです。
「あの人は、いずれすごいことをやると思うよ」
「あの人は、もっと良い環境に行けば一気に伸びるよ」
「あの人は、将来大物になるよ」
と周りの人から期待されればされるほど、本当にその人は成長するのです。
このことを心理学用語で「ガラテア効果」といいます。逆に、期待されずにどんどん悪い方向に進んでしまうことを「ゴーレム効果」といいます。
イスラエルのヘブライ大学のエリシャ・ババッド氏は、期待された生徒ほど成績が伸び、期待されない生徒は成績が悪くなるということを確認しています。すなわち、学習面において「ガラテア効果」と「ゴーレム効果」の両方が実証されているのです。
ケネディ大統領は、まさに「周りから期待されている人」でした。
高校卒業の際も、110人の中で65番と成績こそパッとしませんでしたが、「将来出世しそうな人」という卒業生同士のアンケートの結果ではケネディが1番でした。
ケネディは学生時代は、周りの友人たちといたずらばかりをして、先生たちに叱られているような「悪ガキ」タイプでした。
それにも関わらず、級友たちからの期待は驚くほど高いものでした。
おそらく、ケネディはこの「ガラテア効果」によって、「自分は将来大物になる!!」という気持ちを高め、その結果アメリカの大統領になるという大きな成功を収めたのでしょう。
ケネディの話しに比べれば、とても些細な話ではありますが、私も学生時代は周りのクラスメートたちを笑わせることばかりして、いわゆる「できない」生徒でした。しかし、卒業文集の「将来出世しそうな人」のアンケートでは、堂々の第1位だったのです。
同窓会で旧友たちと会うと、いつもその話題で盛り上がります。
◎「いかに周りを期待させるか」に注力せよ
学校の成績や仕事の評価などではなく、あくまでも「将来伸びる」という期待を得ることを目指しましょう。
「あいつは今はそんなではないが、とても見所があるから将来楽しみだよ」と言われるようなら、すごいことです。
人というものは、周囲に期待される、とその期待に応えるべく努力しようという気持ちになるものです。
また、周囲が心理的な面でも支えてくれるので、なおさら都合がいいです。
「でも、私は周りの人に期待されるような大した器じゃないのです」
と思う人がいるかもしれませんが、そんな人はそうなるように仕向ければいいのです。
例えば、上司や先輩などと話すときに、「どんどん期待してくださいよ。期待されると伸びるタイプなんで」と根回ししておくのです。
上司や先輩も、笑いながらも少しずつ期待してくれるようになります。相手が期待するのをただ待っているよりかは、はるかに効果的で、良い方向へと進んでいくでしょう。
はらいかわてつや