野心を持たない人は美しくない
はらいかわてつやです。
◎厳しいいばらの道は得?
人は現状に満足してしまうと、そこから成長できなくたってしまうものだ。
「このあたりで十分だ」
「今のままでもいいよ」
と思ったときに成長が止まってしまうだけでなく、そこから後退の一途をたどってしまうのだ。
そして、そういった人はあまり魅力的に見えないものである。
魅力的に光り輝いて見える人と言うのは、常に前進していくような人である。
現状に満足するということは、決して本人にとって悪いことではないかもしれない。
「私は稼ぎが少ないけど気にしない」とか「恋人がいなくても問題ない」と考えている人がいるとする。
その人は、自分の現状を素直に受け入れているのだから、ある意味幸せな人だといえる。
しかし、周りの人は「もっと頑張りなさい!」ともどかしい気持ちにさせられているかもしれない。
本人からすれば、いらぬ世話だろうが、周りの人はその人を見ているだけで不満な気持ちになってしまうこともあるのだ。
一方、常にチャレンジする気持ちを抱いている人は、周りの人から見てとても輝いて見えるだろう。
イチローがかっこいいと多くの人に支持されるのは、日本の野球界において一流打者になったにも関わらず、それに満足せずにメジャーリーグという新たな場所でチャレンジし続けたからである。
こういった人は、とても清々しく輝いて見える。
◎本気で挑戦していると魅力溢れる顔になる
ケネディ大統領も、常に前進していく人であった。
それは以下の演説からもよくわかる。
単に戦争がないということは、平和ではない。単に景気の後退がないということは、成長ではない。
(「大統領一般教書演説」1963年1月14日)
私は、ケネディの魅力のひとつに、常に歩みを止めないところがあると考えている。
積極的でポジティブな人間の顔は、まぶしく輝いて見えるものだ。
何かに挑戦している人の顔というのは、自然とそういう顔になっていく。
現状で満足してしまっている人の多くは、どこか間の抜けた、死んだ魚のような目をしている。
元気を出そうとする機会があまりないので、生気がないような乏しい表情の顔になってしまうのである。
また、「若く見える人は魅力的」という話を前述しているが、困難に立ち向かおうとする人もやはり、若々しく見えるものである。
テレビアナウンサーでフリーに転向した途端、若々しくなる人がいる。
「これから新たな人生の始まりだ!」という気持ちが若さとなって表面に出てくるのだろう。
現状で満足してしまっていると、顔が老けていく一方だ。
チャレンジする気持ちが無くなってしまうと、生気までがなくなって魅力がまったくない顔になってしまう。
常に新たなことにチャレンジし続けるようにしよう。
また、そういう気持ちを持っているほうが、周りの人たちに魅力的に映るということを覚えておこう。
現状に甘んじていたほうが気持ちは楽かもしれないが、緊張感を忘れずに困難に立ち向かっていたほうがはるかに魅力的な自分でいられるのだ。
はらいかわてつや