人付き合いのプロは「無理」をする
こんにちは、はらいかわてつやです。
◎人間関係の「負荷」
人間関係の重要なことは「慣れる」ことです。
多くの人の前でプレゼンをしたり、商談を上手に進めることも「慣れる」ことで誰でも出来るようになるものです。
人間関係のスキルというものは、練習することで上達していきます。
それは、ピアノや英会話などの習い事と同じで、毎日1時間しか練習しない人より、毎日10時間練習している人のほうが、みるみる上達していくのです。
「私は人付き合いが苦手なんです・・・」
と言っている人は、ただの練習不足であって、そういう人に限って練習を怠ってしまい、ますます人付き合いが苦手になっていくのです。
恋愛においても、多くの異性と話をしている人は、自然と恋愛のスキルも身についていくのです。
実践あるのみで、練習をすれば誰でも上手になります。
「練習はしているけれど一向に上手くならない」
という人は練習が少ないだけです。
心理学用語に、「オーバーロードの原則」というものがあります。「オーバーロード」とは、日本語に直すと「過負荷」のことで、ある程度の負荷をかけなければトレーニングしても意味がないということです。
例えば、婚活のためにお見合いをくり返し行ったとしても、それが半年に1回などではあまり意味がありません。練習にしては負荷が軽すぎるのです。これではいつまでたっても異性との付き合いは上達しません。
それならば、無理にお見合いをするのではなく、週に5回以上どんな形でも異性と話す機会をもったほうが、トレーニングとして効果があります。
ある程度集中的に負荷をかけなければ、トレーニングの意味をなさないのです。
◎多くの「練習台」をつくる
ケネディ大統領というと、爽やかな笑顔に、ジョーク交じりの軽快な話を連想し、人付き合いの上手な人だと思われがちですが、実際はそうではなかったそうです。
ケネディは、人と親しく接することを苦手としていましたが、演説はずば抜けて上手でした。それは多くの演説をこなしたからです。
日本で演説が上手な政治家といえば田中角栄氏を思い浮かべる人が多いと思いますが、それというのも角栄氏は他の政治家よりもはるかに多くの演説をこなしていました。
選挙遊説中の角栄氏のお昼ご飯は、必ず握り飯でした。「敵が料理屋で美味しいご飯を食べている間に、俺はもう一回演説ができる」と言っていたそうです。
また角栄氏は、「どうすれば選挙で勝つことができるのか」と問われたとき、「100回の演説をしろ」と常に答えていたそうです。それだけの数をこなせば、演説が上達するのも当たり前と言えます。
これと同じで、人付き合いのスキルも「慣れる」ことで身に付きます。
異性とでも外国人とでも、年配者とでも、とにかく自分に負荷をかけて接していくことで、上達していくのです。
私は、自分よりもはるかに年配の人とでも親しく話すことができますが、それというのも私がおばあちゃん子で、小さな頃からお年寄りと話すトレーニングをしていたからです。
心理学を学び、人付き合いにおける知識を身につけたり、テクニックを頭に入れることも大切ですが、それよりも実践することのほうがはるかに大事なのです。
これを継続し積み重ねることで、あなたも人間関係のプロとなれるはずです。
はらいかわてつや