真っ先に「まずやってみよう」と言おう
こんにちは、はらいかわてつやです。
◎やるときには積極的に
人間とは途方もない大きな目標の前では、誰しも躊躇してしまいます。
あまりにも目標が大きすぎてしまうと、やる気がそがれてしまうのです。
「どうせやったって、無理ですよ」
「そんなことは最初からやらないほうがいいですよ」
おそらく、多くの人々がこのように感じているのではないでしょうか。
しかし、人望のあるリーダーは、こういった泣き言は決してはきません。
どんなに達成することが難しそうな目標だったとしても、悲観的にはならず「考えている時間が無駄だよ。何はともあれ、まずはやり始めてみよう!!」という姿を見せてくれます。
人を惹き付けるリーダーを目指すのなら、どんなことにも行動的、積極的な姿勢をとれる人間になりましょう。
ラテンの古いことわざにこのようなものがあります。
「勤勉なる農夫は、その果実が実るのを決して見ることのないブドウの木を植える」
これは、まじめで働き者の農夫は、ブドウを育てるという過程を楽しみ、その成果は子どもの世代に残すという意味のことわざです。
ブドウの若木が美味しいワインとなるのは、一生懸命働いた農夫が亡くなった後で、子どもの代かもしれないし、もしかしたらその次の孫の代かもしれません。
けれど、自分がブドウの木を植え、育てなければ何百年先でも美味しいワインはできません。
ケネディ大統領も、自分たちの代よりもずっと先の未来を見据えて行動できるリーダーでした。
大統領就任演説では以下のように述べています。
これらすべてのこと(新政府の理想と構想)は、最初の百日間には成し遂げられな
いだろうし、最初の十日間に終わることもないだろう。この政権の存続期間中
にも完了しないだろうし、あるいはまた、この地球の上でわれわれが生きてい
るうちに終わることもたぶんないだろう。だが、始めようではないか。
(「大統領就任演説」1961年1月20日)
「リンカーンのゲティスバーグ演説に匹敵する」とも称されているケネディが行った名演説の一説です。
ケネディがとても意欲的なリーダーであったことをよく表わしている言葉です。
◎行動的に見せることができれば、人から敬われる
行動的になることができれば、間違いなくみなさんの評価は一気に上がります。
アメリカのニューヨーク大学のジョー・マギー氏は、以下のような実験をしました。
まず、海外赴任を命じだれた人の文章2種類を119名の学生たちに読ませました。
ひとつは、「外国の文化を学ぶことができるし、キャリアを身につけることができる。これはチャンスだ!」という前向きで積極的な文章。
もうひとつは、「海外赴任って受けたほうがいいのかな。どうしよう。」
と悩んでしまい、決断できない消極的な文章。
その結果、積極的な文章を読んだグループでは、「この人は独立心がある」「自分の生きる道を自分でコントロールできる人」「パワフルな人」という好意的な評価を得ることができました。
一方、消極的な文章を読んだグループでは、この人の全ての観点において悪い得点がつけられました。
何かをしなければならないとき、うまくいきそうにないとか、どうせ失敗するなど、余計な考えを巡らせる必要はありません。
とにかく、積極的にがむしゃらに行動してみましょう。
そのような姿勢を見せることが、あなたを周りの人にリーダーと認知させる効果的な方法なのです。
はらいかわてつや