人は「恐怖」を感じるとどのようなことでもする
こんにちは、はらいかわてつやです。
◎キラーフレーズを上手く使う
人を動かしたいときの効果的な方法として、相手の恐怖心を煽るという方法があります。
その際には、「~しなさい、さもないと・・・」という何か恐ろしいことが起こるような含みを持たせるのです。心理学用語ではこのような方法を「恐怖アピール」といいます。
アメリカのオハイオ州立大学のフェイス・グレイチャー氏は、このような実験を行いました。
犯罪や病気に関して、
「~しないと、犯罪の被害にあいますよ」
「~しないと、思い病気にかかってしまいますよ」
という文章を読ませたのです。
すると、恐怖心を煽れば煽るほど、それを避けるために何らかの行動を起こすようになったそうです。人間というものは、恐怖心を払拭するためならばどのようなことでもするのです。
社長がどんなに熱意的に話をしても、やる気を出さない社員がいたとしましょう。もし、私がその社長から相談を受けたならば、この「恐怖アピール」を勧めます。
「みなさん、仕事を頑張ってください」
と言うだけでは、社員のやる気に火がつくとは思えません。というもの、人間とは常に楽をしよう、サボろうと考える性質を持っているからです。
そこで、恐怖アピールを上手に駆使して、
「みんさん、必死に仕事に取り組んでください。このままでは、うちの会社は3カ月で倒産してしまいます。倒産してもらっても構わないのならば、手抜きをしてください。しかし、会社に倒産してもらっては困るという人は、必死に仕事に取り組んでください。」
と話せば、どんな社員でも必死になって頑張るのではないでしょうか。
◎民衆を動かす政治家の言葉
ケネディ大統領は「恐怖アピール」を駆使することにも長けていました。
そのことは以下の演説からも垣間見ることができます。
人類は戦争に終止符を打たなければならない。そうしなければ、戦争が人類に
終止符を打つであろう。 (「アメリカの挑む平和競争」1961年9月25日。国連総会で)
「~しなさい、さもないと・・・」というキラーフレーズを上手く利用した良い例です。
ケネディ自信もこのキラーフレーズを気に行っていた様で、彼も演説ではこのような言い回しが頻繁に出てきます。
日本の政治家も「政権交代しよう、そうしないと日本は滅んでしまう」や「内閣不信任案の決議をしよう、さもないと日本は滅んでしまう」などという言い回しをよく使います。経験上、このような話し方が効果的であることを政治家は熟知しているのです。
私は高校3年生のときに、必死になって勉強をしました。それというのも、担任の先生から、「勉強していい大学に行かないと、女子にモテませんよ!」と言われたからです。
この先生の一言が、私の恐怖心を煽り勉強に向かわせたのです。
普通に話しても人を動かすことができないときは、恐怖アピールを駆使してみましょう。すると、案外すんなりと言うことを聞かせることができるのです。
はらいかわてつや