話しかけた回数で好感度は決まる
こんにちは、はらいかわてつやです。
◎器を大きく見せる方法
私たちは、自分の好きな人たちとばかり付き合い、嫌いな人とは距離を取りがちです。
人間の心情としては、そのようにしたいことは当たり前なのですが、付き合う人間を選り好みいていると付き合う相手がどんどんいなくなってしまいます。
「嫌いな人ともどれくらい付き合うことができるのか」ということで、人間の器は決まってきます。器が小さいと、嫌いという理由だけで人との接点をなくしていってしまうのです。
ケネディ大統領にも、当然人や国に対して好き嫌いはあったと思いますが、そのような理由で付き合う人間や国を制限してしまうことの愚かさについてよく理解していました。
ケネディは外交政策について演説で次のように述べています。
外交政策は、白か黒か、あるいは善か恙かという単純な選択に従事するもので
はないということを覚るべきである。もしわれわれが尊敬できるような内政
を行っている国とだけ外交関係を結ぶ方針をとるならば、まもなくわれわれは
ほとんど孤立してしまうだろう。 (「外交政策に関する演説」1963年9月26日)
「好きだから付き合う、嫌いだから付き合わない」
というような短絡的な思考で人との関係を築くべきではありません。
たとえその人が嫌いであっても、全く付き合わないのではなく、良い案配で付き合えるような人間を目指すべきです。
イギリスのマンチェスター・メトロポリタン大学のフィリップ・アーウィン氏は、5~6歳の子どもを対象に「どんな子どもが人気があるか?」というテーマで研究を行っています。
はじめに、最も人気のある子どもと反対に嫌われている子どもの抽出を行いました。
それから、両者の行動の違いについて比較してみました。すると、人気のある子どものグループには、自分の嫌いな子どもとも上手く付き合う努力をしているという特徴があることがわかりました。
例えば、人気のある子どもは、嘘つきの子どもでもその子どもが困っていれば助けることができ、嫌いな子どもから「おもちゃを貸して」と頼まれても、嫌な顔をせずに貸すことができたそうです。
たとえば、人気のある子どもは、自分にウソをついてくる子どもでも助けることができ
た。また、嫌いな子から「ブランコを貸して」と頼まれても、喜んで貸すことができたという。
◎頻繁に話しかけよう
私たちは嫌いな人から話しかけられたとき、しばしば失礼な態度をとってしまいがちです。
しかし、人気のある人はそのような態度はとらずに、誰とでも公平な態度で接することができるのです。
アーウィンによると、人気のある子どもには、「誰にでも積極的に自ら話しかけることができる」という傾向がみられたそうです。
具体的には、人気のある子どもは誰かとの関係がこじれてしまったときに、嫌われがちな子どもに比べると、6倍も多く自ら話しかけているという傾向があったそうです。
そのようにして、ギクシャクしてしまった関係を改善しようとしていたのです。
はじめは嫌いだと思っていても、多く話すことで「そんなに言うほど悪い人でもないのかも」と気付くことがあります。
得てして人間が感じる嫌悪感というものは、根拠のない憶測の上に感じていることが多いものです。
「食わず嫌い」という人の大半が、その食べ物を一度も食べたことがないにも関わらず嫌ってしまっているのです。
人間でも同じで、「ハゲた人は好きじゃない」とか「太った人は嫌い」と思っていたとしても、積極的に話してみると、知らぬうちに嫌悪感がなくなっていることも多いです。
嫌いな人をできるだけ減らして誰とでも付き合えるような人間になるには、自分から積極的に話しかけることです。
はらいかわてつや