嫌いな人との付き合い方
はらいかわてつやです。
◎上司とのソリが合わなかったら
どんな人とも良好な関係を築くことができればいいが、実際にはそれは難しい。
どう頑張っても嫌な相手と付き合うには、気を使ってしまいエネルギーを大量に消耗してしまう。
そんなときは、きっぱり諦めて無理に付き合わないことだ。
「でも仕事においては付き合う人を選べませんよ」
「いくら上司が嫌な奴でも好きな上司を選べませんよ」
と思う人もいるだろう。
しかし本当にそうだろうか。
もし他の部署に尊敬できるような上司がいるとしたら、心の中でその人を上司だと思ってもいいのではないか。
何か大切な相談をしたいときには、自分が尊敬できる人物にしたほうが絶対にいいはずだ。
おおっぴらに相談しなければ、構わないのではないかと私は思う。
私は高校の時に担任の先生とはあまり仲良くなかったので、仲の良い英語の先生にいろいろなことを相談していた。
大学院のときも同じで、指導教授のところではなく自分の好きな先生のところにばかり足しげく通っていた。
もちろん指導教授には気づかれないようにだ。
会社の中に付き合いたい人がいなければ、会社ではないところにそのような人を見つけるのもよい。
たとえば英会話の先生だとかジムのトレーナ-だとか、自分の好きな人と密に付き合い、それ以外では表面上だけ付き合えばいいのだ。
◎お金よりも人間関係を優先しよう
人間にはどう頑張っても苦手な人がいる。
そういった人と無理して付き合い不必要なエネルギーを使うことはない。
貴重な資源を国民の需要以外のことに向けたり、双方の側のエネルギーを消耗させる慢性的な紛争に向けたりすることは、だれの利益にもならない。
(「平和の建設」1963年9月20日。国連総会で)
ケネディのこの話は、人間関係においても、とても有効である。
自分の貴重な労力やお金、時間を嫌な人との付き合いのために使ってはいけない。
そんな人と酒を酌み交わしたりする時間やお金は無駄以外の何物でもない。
人間関係とは、我慢すればどうにかなるというものではないのだ。
ある程度頑張ってもダメな場合は、すっぱりと諦めて別の人との関係を築いたほうが自分のためだ。
どうしても今いる会社が合わなければ、無理に馴染もうとせずに転職を考えてもよいだろう。
給料は下がってしまうかもしれないが、人間関係で満足したほうが絶対いよい。
南カリフォルニア大学のダニエル・フェルドマン氏は、517名もの転職したシニアマネジャーを対象に調査を行った。
その結果、大きな会社から小さな会社へと転職をしたとして給料が減ったとしてもン人間関係に満足できれば問題ないというデータが得られた。
自分の気持ちに反してまで嫌な人間関係を保つ必要はないのだ。
ソリの合わない人とは表面上だけソツなく付き合えばいいのである。
はらいかわてつや