優しく接するよりも厳しく接したほうが慕われる
こんにちは、はらいかわてつやです。
◎甘やかすだけでは好かれない
親切と甘やかすことは似ているようで全く違います。
自分の子どものためにと、子どもができることでも何でもかんでもやってあげる母親。こんな母親は、子どものことを想って親切なことをしているように見えるかもしれませんが、子どもを甘やかし依存心を強くさせているだけです。それは、多くの人が理解できることだと思います。
親切にすることは、決して悪いことではありませんが、甘やかすこととは違います。
時と場合によっては、愛のムチを厳しく使うことが、相手のためになることもあります。
政治家というものは、「うちの政党はこんなことをしてあげましょう」と、国民のご機嫌を取るためのアピールばかりをしてしまいがちです。
国民に厳しいことを言って、機嫌を損ねられることを恐れているのです。
しかし、ケネディ大統領は決して国民を甘やかすような発言はしませんでした。
大統領に就任した際の演説で以下のように述べています。
われわれの方針が究極的に成功するか失敗するかは、わたしの肩以上に、市民
諸君の肩にかかっている。 (「大統領就任演説」1961年1月2日)
ケネディは、このような姿勢を貫いていました。
「大統領である自分も頑張るから、国民のみんなも頑張って!!」と、政府に全てを任せきるのではなく、自分たちも努力を怠らないことを国民に求めたのです。
これはなかなかできることではありません。
学校でも、先生がどんなに熱く教鞭をふるっても、生徒にやる気がなかったら授業は成り立たないのです。
先生だけでなく、生徒も真剣に授業に臨んではじめて、実りある授業ができるのです。
それが決して厳しかったとしても、相手にも努力を求めていくことが必要なのです。
◎手を貸しただけ相手をダメにする
仕事において部下を教育するときも、全てにおいて手を貸してしまうといつまでたってもその部下は成長しません。
いつまでも、芯が弱い人間のままなのです。
上司として「部下に嫌われたくない」「最近の若者は厳しくすると辞めてしまう」
という言い分もあると思いますが、上司はときに心を鬼にしなければなりません。
『上司が「鬼」とならねば部下は動かず』(染谷和巳氏著:プレジデント社)というベストセラーがあります。この本には、
鬼のような上司が嫌われるかというと必ずしもそうではない。むしろ甘やかすだけの上司より高い評価を得ることも少なくないのだ。
と書かれています。
アメリカのルイジアナ州立大学のアイエンガー教授は、「どれだけ厳しくしても、相手を尊重することを忘れなければ支持を得ることができる」と述べています。
そのわかりやすい例としてイングランドのサッカー監督であるブライアン・クラフ氏の例をアイエンガー教授は挙げています。
クラフ監督は、やる気を失わせてしまうのではないかと思うくらい選手を怒号していましたが、選手たちはめげることなく期待にこたえるべく頑張りました。
それは、そこに愛情があったからです。厳しい中にも愛情を感じ取ることができれば、相手はそれを汲みとってくれるのです
甘やかすだけでは、このように好かれることはありません。
厳しい中にも深い愛情を与えることができるような人にならなければいけません。
はらいかわてつや