他人の「負の感情」に敏感になれ
はらいかわてつやです。
長い潜伏期間に不安や嫉妬を抱えながらテレビばかりを見ていた有吉は、いつしか視聴者目線
を獲得した。視聴者の下世話で、意地の悪い妬みや願望を的確に伝える言葉を持ったのだ。
(「有吉弘行のツイッターのフォロワーはなぜ300万人もいるのか」コアマガジン、158ページ)
人に好かれている人とは、「相手の立場」で考えることができる人である。
自分が勝手に思い込んで、自分の意見を押し付けたりはしない。
常に周りの人や相手の立場から考えることができ、人の立場に立って考え、発言することができるのだ。
例えば、会議などで発言を求められたとき、出世するような人たちは、上司や重役の人たちの立場を考えて発言するのだ。
「今回、社長はA案でいきたいみたいだな。」
「なるほど、多くの出席者はB案で通したいらしい。」
こんな風に人の立場を正確に読み取り、相手がA案を推しているなら「私もA案がいいと思います。」と発言するし、B案でいきたいみたいなら「ここはB案ではないでしょうか。」と言うのである。
だから、どんな場面でも失敗することがないのだ。
毒舌をウリにする有吉さん。
本来、毒舌おいうものはとても高度な技で、この「毒」加減の調整がとても難しいのだ。
それにも関わらず、毒舌をウリに売れることができているのは、視聴者目線で考えることができているからだ。
「これくらいの毒なら大丈夫」
「視聴者が求めているコメントはこれだ」
そんな判断をしながら有吉さんはコメントしているのではないだろうか。
カーネギーメロン大学のロバート・ケリー氏は、会社で花形社員といわれる人である「スター社員」についてのある研究を行った。
そこで、「スター社員」には、共通した特徴があることを明らかにした。
その特徴とは、やはり「相手の立場にたって、自分の仕事を評価する」ということだった。
スター社員といわれる人たちは、自分の仕事が周りからどう見られているかを客観的に判断し、それに応じてソツなく行動している。
そのため、上司や重役からの評価も高く、順調に出世していくのだ。
「私は絶対こうしたい。」
「私はこう思うんだ!」
などと、自分本位な意見ばかりを言っているうちはダメだ。
人の立場に立って、相手が欲している言葉を口にし、仕手がして欲しいと思っていることをしてあげることが大切なのだ。
相手の感情を一番に考え、行動するのだ。
はらいかわてつや